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ドン・フェルナンドの酒場で―サマセット・モームのスペイン歴史物語
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| ジャンル: | 歴史,日本史,西洋史,世界史
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| 人気ランキング: | 207241 位
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モームがスペイン贔屓だったとは!
スペイン歴史物語と謳っているが、そうではない。紀行文でもない。
〈スペインなるものの偉大さの秘密〉を、黄金時代のスペインの絵画(エル・グレコ)や文学(セルバンテス、サンタ・テレサ)を通して説き明かした書物だ。
短編の名手モームに、こんな本があることを迂闊にも知らなかった。〈エル・グレコとバロック美術〉の章はいつかもう一度読む必要があるが、この本では音楽についての言及がない。モームが音楽に暗かった(と自ら言っているのだが)のはかえすがえすも残念だ。
実はこの本を読む前に堀田善衛の『スペインの沈黙』(ちくま文庫)に感銘を受けたのでそのレビューも書きたかったのだけれど、絶版になっているようだ。堀田のほかのスペインものに収められているのだろうか。
適任者による平成の新訳
訳者の増田義郎氏は文化人文学者、スペイン研究者として著名だが、英文学者でもある。だからモームのこの旅行記、文化論の名作の訳者として、これ以上の人材は望めない。多数のカラー写真や図版、各章の見出しなど、原書にないオマケもついていて、この値段とは感心する。訳も既訳より数段上である。
原書房
サミング・アップ (岩波文庫) 劇場 (新潮文庫) コスモポリタンズ (ちくま文庫―モーム・コレクション) お菓子と麦酒 (角川文庫) 回転木馬
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