愛は脳を活性化する (岩波科学ライブラリー (42))



愛は脳を活性化する (岩波科学ライブラリー (42))
愛は脳を活性化する (岩波科学ライブラリー (42))

商品カテゴリ:医学,薬学,医療,看護,介護
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世界を語る研究者

科学者は本来、自らの研究が人間、社会、世界の中でどのような意味を持っているか常に考えるべきなのだ。しかし、そういう視点を持った研究者は今や稀である。脳とコンピューターの卓越した研究者であった著者は、常に人類のことを考えていた。その深い洞察がこめられた本書は永く読み継がれることだろう。早すぎる晩年には誤解されることもあった著者だが、利根川進、江崎玲於奈、広中平祐という異なる分野の世界的権威がその死を悼んだことを蛇足ながら付け加えておきたい。
愛という抽象的なものが、具体的に脳に働きかけるとは!

愛と科学とが、共存する場所がわれわれの「脳」なのかもしれない。
と、この本を読み終えて一番最初に思ったことです。

愛と科学というと一見、相容れないようなイメージを持ちますが、この本を読むと一歩進んだこれからの科学に希望を感じます。
愛という抽象的なものが、具体的に脳に働きかけ、成長したり病気が回復するというのですから。

ブログで「頭が良くなる方法」というのを書いているのですが、今まではいろいろな方法ばかりでしたが、これからは、「愛」と、言う分野についても書いていこうと思いました。
脳の働きと感情の関係を明快に

「脳を活性化させ、学習能力を高める」ことを目的に本書を読みました。
結論からいいますと、まさに私の目的にあう期待通りの内容でした!
「脳は感情と密接に関わっており、脳を活性化する方法は感情が握っている」という観点から
脳の学習性を高める方法、脳活性の方法が分かりやすく、しかも科学的根拠をもとに書かれています。
できると思えばできる!というマーフィーの法則的な考え方は、今まで「一理あるが根拠がない」という冷めた考えを持っていました。
しかし、この本では脳の仕組みを「仮説立証方」という脳科学の視点から「できる」と確信
することが、結果的に「できる」ことに大きく影響するということが納得のいく形で説明されています。
科学と感情の関係から、多くの気づきを得られる良書ではないでしょうか!



小さい子を持つすべての方に読んで欲しい

題名に「愛」の文字があるので、ロマンティックな内容を期待して読み始めると「あれ?」と思うでしょう。というのも、前半の50頁は「脳の構造の解説」や「脳型コンピュータの開発の話」で、ロマンスのかけらもない大変硬派な内容だからです。

前半は本題に入るための前提部分ですので、何となくイメージをつかんでおけばOKです。
この本の神髄は後半に書かれていて、以下のようなことを仰っているのだと思います。
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脳は、自らアルゴリズム(コンピュータでいうプログラム・ソフトウェアにあたる)を獲得する開かれたシステムであり、いままで出来なかったこともどんどん学習してできるようになる。
では、脳は単なる「自己学習機能付きコンピュータ」かというと、決してそうではない。そこには決定的な違いがある。
脳は、情報を処理するにあたり、常にある価値に照らして、その価値に適合するかどうかの判断もしている。そしてその価値に適合する場合に、脳は最大の能力を発揮し、人間は潜在能力を現して大いに成長する。(病人の場合、著しく回復する。)
そしてその価値こそが「愛」である。
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以前、親の愛にふれた子供ほど学校の成績が高い傾向にあると聞いたことがありますが、それが何故かが良く分かります。脳は常に愛を参照しながら情報を処理するのであり、「愛」は、脳が持てる力を最大限発揮するためのキー(鍵)なのです。

科学の本でありながら、人間や生物に対する慈悲をも感じます。是非、これから子供を持つ方や、小さい子をお持ちの方に繰り返し読んで頂きたいです。

なお、筆者は2003年3月にご逝去されたとのことです。
先生のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
科学者による言論界の創造的破壊

 著者は「愛」「成長」といった抽象的な概念を抽象でとどめておきません、これ以上具体的に出来ないといった所まで具体的にしていきます。

私はこの本を読んでいるときに脳がしびれて、少し吐きそうになりました。著者である松本元さんはとても重要なことを発見してしまったのではないでしょうか。この本を読んでしまった事は、私にとって重要な行動指針となっていくでしょう。

科学者がこれまでの愛や成長と言った古くから言われている概念を破壊し、また違う次元に持っていってしまったような気がします。
僕の率直な読後感は「創造的破壊」です。
一読する価値はあります。人生が変わってしまうでしょう。



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